解説
ショッカーは現代アメリカのフルーティスト、作曲家、ピアニストとして活躍しています。ペンシルヴァニア州イーストンに生まれ、幼い頃からピアノに親しみ、10歳からフルートを始め、ジュリアード音楽院ではフルートをジュリアス・ベーカーとサミュエル・バロン、ピアノをアール・ワイルドに師事しました。フルーティストとしては、1988年にジャン=ピエール・ランパルの代役を3時間前に受けて成功させたエピソードの持ち主です。作曲家としては、フルートのためのいろいろな編成の多くの作品の他、クラリネット、サックス、声楽など様々な分野の作品を手がけています。 「エアボーン」は、空とか大気に運ばれてという意でしょうか。もともと弦楽オーケストラの伴奏のために書かれましたが、1993年にピアノ伴奏版として出版され、師のベーカーに捧げられています。南米コロンビアのボゴタを数回訪れて、ラテン音楽にはまってしまった体験が生きています。そよ風のような導入の後、機敏なダンスに転じ、目まぐるしい転調やテンポの変化があり。聴衆を楽しませるツボを心得た作品です。行間に、ゴーベール作品を微かに思い出させます。(解説/三上明子)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。