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細川俊夫は初期の作品、無伴奏フルートのための「線T」(1984)からフルートと縁の深い作曲家です。 「線T」は、東洋の音を生み出すプロセス「気―息―声(音)」を徹底的に追求した作品でした。その後10年ほどして作曲された無伴奏フルートのための「垂直の歌T」では、より自由な歌を求める作風となっています。この2作とも、現代音楽の奏法を多用してかなりハードな作品ですが、2007年に作曲されたフルートとピアノのための「リート」は、全米フルート協会のヤング・アーティスト・コンペティションの課題曲として作曲されたこともあり、より平易に自らの音楽を伝えようとする姿勢が感じられます。作曲者の解説には、『「リート」はまさに言葉のない歌“Lieder ohne Worte”(無言歌)であり、私の歌のかたちの原型が、フルートで歌われる。フルートは歌の延長としてとらえられる。ピアノはその歌の背景に広がる宇宙を象徴している。』とあります。練習番号ごとの区切りで、音域を広げ、緊張感を増しつつ、音色を多様に変容させていく手法は、ピアノのパートと相まって、コンパクトながら細川氏の作品の世界をよく表していると思います。ニュース
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