芸術アカデミー

フランス学士院は5つの分野に分かれた組織構成だが、その1つが芸術アカデミー。その会員には座るための「椅子」が用意され、その椅子に会員の名前が付けられる。任期はその会員が死亡するまでで死んでも名前の付いた椅子は永遠に残り、新しい会員の立候補を待つ。空席のままの場合もある。時代と共にシステムは変わってきたが2022年以降では、芸術アカデミーは9つのセクションから成り、67の椅子があり、音楽では作曲部門に8席が設けられている。会員の名前は未来永劫生き続けるため会員の事をimmortel(不死身)と呼ぶ。セクションの全てを統括するPrésident(プレジダン)がいて、ナンバーツーがヴィドールが任命されたSecrétaire Perpétuel(終身書記)。9部門以外に現在は海外パートナーとしてのフランス国外の会員枠が16席設置され2024年に指揮者の小澤征爾氏が第14席に座った(死去のため2025年現在空席)。