収録内容
バッハ、J.S. | パルティータ イ短調 BWV1013 (DVD) | 高久進 |
解説
バロック音楽の中でも、J.S.バッハの音楽を特別扱いにして難しいと考える人達が意外に多いようです。 そして、そのバッハのフルート曲の中でも、とりわけこのパルティータは、本気で腰を上げて取り組み始めるまでに時間がかかるようです。 何となくそんなバッハ・アレルギーをお持ちの方にお薦めできるのが このハンス・ペーター・シュミッツ先生のビデオ・テープです。 ハンス・ぺ一ター・シュミッツ先生がお書きになった本は数多く出版されていますが、どちらかといえばその多くは難しいという印象を受けているようです。 例えば、「絵画などと違って、音楽は時代をを越えて変化しています。」というシュミッツ先生の一言は、バッハを演奏するにあたって悩み続けている人達をほっとさせてくれるのですが、そのためには、「古い教本に真面目に取り組み、我々演奏家が納得できるもの、そして聴衆を納得させることのできるものを選ぴ出すことか大切です。」 ということになってくるのでしょう。 このビデオの冒頭には、「バロック音楽とその演奏解釈についての一般的な話」 が収録されています。そこでは一般論として、なぜ古い教則本を真面目にひもとかなければならないかが分かりやすく説明されています。 それだけでも大変興味のある話となっていますが、その知識を頭に置きながらパルティータのレッスンの実際を聞いていると、それは決して難しい話でもなく、がんじがらめの面倒くさい規則でもなく、むしろ自由で、音楽の楽しさを教えてくれているのだという印象を与えてくれます。 シュミッツ先生は、決して難しいことを言っているのではなく、幅広い知識に基づいているのです。フルートを演奏している高久さんもそれを敏感に捉えて、即座に反応し、のびのびと演奏しているのが印象的です。解説●斉藤賀雄 東京音楽大学教授 元・読売日本交響楽団フルート奏者
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