収録内容
モーツァルト、W.A. | フルート協奏曲 第1番 ト長調 KV313 (DVD) | 吉岡アカリ |
解説
一連のこのビデオのシリーズの中では珍しく、公開講座を収録したものです。ニコレ先生は舞台に上がらず、脇で挨拶だけをして客席に座り、そのまま吉岡アカリさんの演奏が始まります。 しばらく演奏を聴いた後、ゆっくり舞台に上がったニコレ先生がこんなふうに話し始めます。「楽器をとても良く吹きこなして、音も、テクニックも良い。音程も正しいし、アーティキュレーションも良さそうだし…。一体私は何を言えばいいのだろう?」如何にもニコレ先生らしい始まりなのですが、「一つだけ気がついたことは、今のがアレグロ・マエストーソだったでしょうか?」という言葉をきっかけに、堰を切ったように話が始まりました。 レッスンの内容については、とにかくビデオを見て頂くとして、レッスンの中でニコレ先生が引用した幾つかの曲と言葉を、楽章順に紹介しておきましょう。 [第1楽章]何れもモーツァルトの曲で、二長調のフルート協奏曲、イ長調のバイオリン協奏曲、シンフォニー・コンチェルタンテ、イ短調のピアノソナタ、そして何故かフランス国歌とシューベルトの 「しぽめる花」。 ここ迄で最初の2小節です。 [第2楽章]「モーツァルトは上品の中に極めて深い感傷を秘めている唯一の作曲家である (ブーレーズ)。 …明るく澄んでいて、表情豊かで、それでいて決して表に出ない、ことさら注意をひかせることもない、宙に浮いているような音を探して下さい。」 「モーツァルトの音楽というのは、子供には易し過ぎるが、大人には難し過ぎる (ルービンシュタイン)。 …シンプルにというのは難しいことです。」 「モーツァルトの音楽はドビュッシーと同じで、音と音との間に音楽があります。」 [第3楽章]イ長調のバイオリン協奏曲。 このビデオは2本組なのですが、惹きつけられるように見てしまいます。1度見終ったら、今度は丁寧に繰り返して見て下さい。解説●斉藤賀雄 東京音楽大学教授 元・読売日本交響楽団フルート奏者ニュース
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