解説
広く親しまれているこの曲は、もともと、モリエールの喜劇 「町人貴族」 の劇音楽として作曲されたものですが、1898年にチェロの小品として書き直され、同じ年に管弦楽化して、交響組曲 「ペレアスとメリザンド」 の第3曲にも使われています (このオーケストレーションはフォーレ多忙のため、弟子ケックランが行った)。このようにたくさんの曲に使い回しているということは、フォーレ自身でもお気に入りだったからでしょう。フルートの小品としての編曲は当時の大家、アンリ・ビュッセールが行っています。この曲の魅力は、旋律と和声、リズム感、音色のえもいわれぬ一体感にあると思いますが、そのエッセンスを、オーケストラ版の演奏から汲み取ってみてはいかがでしょうか。(解説/三上明子)ニュース
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