解説
この曲は、フォーレの 「ファンタジー」 がパリ音楽院卒業課題曲作品として作曲された翌年の1899年に同課題曲として書かれました。作曲者デュヴェルノワは、ピアニストとして活躍した後、作曲家、パリ音楽院ピアノ科教授の方面に重きを移した人でした。タファネルが1893年にパリ音楽院フルート科教授に任命されてからは、前任のアルテスが卒業課題作品としてテュルー、アルテス、ドゥメルスマンを繰り返していた習慣を変え、毎年新しい作品を委嘱するようになりましたが、この作品もそのような試みで書かれました。ただなぜかこの1899年には、第1位に入賞した人の名前が残されていません。「コンチェルティーノ」 は、分かりやすい内容の作品です。深みには欠くけれど、この種のレパートリーとして使える曲だと思います。(解説/三上明子)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。