解説
シャミナードの作品には、甘美で洗練されたメロディーが多く使われ、当時のサロン・ミュージックとして、広く好まれていました。この曲も、一楽章形式の中で、存分にフルートを活躍させて、華やかな効果を上げています。曲は、一瞬、童謡 「ぞうさん」 と似ているゆったりとした主題で始まります。主題が転調を重ねつつ、反復して最初のクライマックスを迎えた後、感情の起伏を感じさせるレチタティーヴォのような部分 (Piu animato, agitato) が歌われます。急速なパッセージを経て、短いカデンツが終わると、再現部を 迎え、Prestoのコーダで華麗に曲を閉じます。乙女心の夢とロマンの世界を思わせるような作品です。 (1902年、 パリ音楽院コンクール課題曲)(解説/三上明子)ニュース
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