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カーク=エラートはドイツの作曲家、理論家、オルガニスト、ピアニストです。彼は早くに父親を亡くし、音楽家になるために大変な苦学をしました。奨学金を得てライプツィヒ音楽院に入学し、ライネッケに学びますが、カフェのピアニスト、オーケストラの楽員などで生計を立てます。曲折を経て、グリーグの推薦で楽譜出版社とコンタクトを取ってから精力的に作品を書き続けました。ハルモニウムというリード・オルガンのための作品にかけては第一人者でした。彼の作風は印象派の色彩感覚からスクリャービンやシェーンベルクまで広い好みからの影響、バッハの音楽への傾倒など、多くの要素が見られます。 「ソナタ」変ロ長調も、3つの楽章が切れ目なしに奏される中で、気まぐれに情景が変わっていくので、統一感を持った聴きごたえを作り出すためには、入念な取り組みが必要でしょう。第1楽章は牧歌調と機敏なスタッカートの2つの主題を展開させ、第2楽章はゆっくりした中にも、中間部には白熱する部分があります。第3楽章は見通しのきかない展開なので、演奏上に一工夫欲しいところです。(解説/三上明子)ニュース
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