解説
ガブリエルスキーは19世紀前半の前期ロマン派時代にドイツのベルリン宮廷礼拝堂、プロイセン王宮音楽家として活躍したフルーティストです。この三重奏は、第1楽章は構成力がありながらも比較的には自由な「ソナタ形式」第2楽章は「主題」と「変奏曲 I〜IV」で最後はカデンツァを経て「ロンド」の終曲です。この時期はフルート室内楽の宝庫で、ベルビギエ、クーラウ、テュルー、フュルステナウ、ワルキエ、クンマー等の偉大なフルーティスト及び作曲家達がこぞって 「二・三・四重奏」 を作曲し 『フルート室内楽の黄金時代』 を築きました。中でもガブリエルスキーは三重奏曲を最も多く作曲し、その数は次の通りです。「3つの三重奏曲 [Op.6, 10, 55, 56, 58, 78, 104] 」 が7セットで21曲、単独の 「三重奏曲 [Op.31, 32, 33, 34, 41] 」 が5曲です。残念ながら殆どの作品は再版されていませんが、これらの中で最も永く愛好されてきた名曲がこの作品31です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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