解説
原曲(1950年着想)は2本のクラリネット、2本のホルンと朗読のために書かれ、1951年に木管五重奏用に改訂されました。その後A.コープランドの70歳の誕生日を祝福するために1970年に朗読にR.レヴァインの寓話を採用して、現在の版となりました。第1曲「納屋のダンス」は狐が鶏をダンスに誘い楽しく踊っている間に消えていくお話。各楽器に4度動機のフガート旋律が模倣されて軽快に踊られ、朗読もリズミカルに語ります。第2曲「子鹿」は爆弾のさく裂音を聞き、人間の愚かさを嘆くお話。半音階的旋律が歌われ、4(5)度音程動機[A-Es-B-E-As]が変奏されて各楽器に繋がります。合間には静かに朗読が入ります。第3曲「老いたねずみ」は新年のパーティーで過去を振り返り、若者達に、踊れ、踊れと言いながら、気を付けろと忠告するお話。連打リズムに時折4度動機と半音階断片が飛び交い、中間部は歌になります。第4曲「雄猫達」は真夏の夜に2匹の雄猫同士が街中でバトルをし、双方とも大怪我をするお話。半音階的旋律と半音階断片が不気味に蠢く闇に4(5)度累積和音の断片旋律が躍動し、曲の最後では“Oh”と叫んで、3回、座奏から起立を繰り返します。ニュース
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