解説
ミヒャエル・ハイドンは、有名なヨーゼフ・ハイドンの5歳下の実弟です。オーストリアのローラウに生まれ、兄の後を追ってウィーンの聖シュテファン大聖堂の児童合唱隊に入り、美声によって頭角を現しました。作曲は、兄と同様独学で、17歳の時のミサ曲が最初の作品として知られています。1763年、ザルツブルクの宮廷楽団のコンサートマスターに就任。聖三位一体教会のオルガニストの地位も得た後、1781年にはウィーンに移ったモーツァルトの後任として大聖堂のオルガニストとなり、その後、ほかの誘いを断ってザルツブルクの地で終生を送りました。宮廷作曲家として、宗教曲、交響曲、協奏曲、室内楽曲など様々な曲を残しています。「フルート協奏曲 ニ長調」は1771年頃の作品と言われています。第1楽章 Allegro moderato 4拍子で明快な運びと活発な3連符が特徴的。第2楽章 Andante (ト長調) 平安な音楽に満ちた楽章。第3楽章 Allegro assai ソロのフルートとオーケストラの掛け合いと協調がうまくかみ合って、非常に活気のある楽章。様々な情感も盛り込まれ、モーツァルトと親交があったミヒャエルの音楽的な素質を垣間見るようです。ニュース
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