解説
コンラディン・クロイツァー(1780-1849)は舞台作品を中心として活動したドイツの作曲家、指揮者です。法律を学んだのち音楽に転向し、ウィーンでJ.G.アルブレヒツベルガーに学びました。1812年シュトゥットガルト宮廷礼拝堂楽長、1822年ウィーンのケルントナートーア劇場楽長などを歴任し、1840年から42年まではケルン市の音楽監督を務めました。ドイツ・ロマン主義時代を生きましたが、多作の上、さまざまな要素の混合があるため、ビーダーマイヤー期の作曲家に挙げられています。ビーダーマイヤーとは大衆文化、小市民文化、市民の家庭的音楽活動などを示します。「ソナタ・コンチェルタンテ」の初版の年代は特定されていませんが、1825年頃との記載もみられます。第1楽章は序奏に続いてアレグロとなります。ピアノの軽快な動きとともに音域を広く使った華やかな展開を楽しめます。第2楽章の主題は窓辺で捧げるセレナードの雰囲気を思わせます。第3楽章の繰り返される主題はラグタイムを感じさせるような楽しさに満ちています。(解説/諸田大輔)ニュース
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