解説
ジョルジュ・バレールはフランスのフルーティスト。1905年にニューヨークに渡ってからは、ニューヨーク・フィルの首席フルート奏者、ジュリアード音楽院の教授として、アメリカのフルート界の発展に大きく寄与し、グリフェスの「ポエム」、ヴァレーズの「密度21.5」など多くの作品を初演しました。バレールはパリ音楽院でアルテスに師事していた時期は伸び悩んでいましたが、タファネルが教授になってから成長を遂げて、プルミエ・プリを受賞しました。彼自身の師タファネルへの感謝の念には、非常に強いものがありました。「ノクチュルヌ」は、1913年、パリに一時帰国した時の作曲と考えられ、5年前に亡くなったタファネルの思い出に捧げられています。東洋的な雰囲気を湛えて穏やかに始まり、ピアノとの掛け合いで即興的に作り上げていく面白さを持った曲です。元の静けさに戻って終わる余韻には日本的な情緒と通じるものを感じます。(解説:三上明子)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。