解説
ボワモルティエはフランスの作曲家で、フルートを中心にした多彩な室内楽作品を多く発表しました。その数は彼の100以上書かれた全作品の約半数程になります。中でも「6つの協奏曲 作品15」、「6つのソナタ 作品7」、この「6つのソナタ 作品34」が現在ではバロック時代のフルートを含む室内楽の貴重なレパートリーとなっています。この作品は1733年にパリのボワヴァン書店 (BOIVIN) より出版されました。彼はイタリアの様式をフランスでいち早く採用した作曲家であり、この作品も他と同様に、教会ソナタの様式で書かれています。第1楽章は寂しげでシンプルな旋律線が模倣し、重なり合い、美しい和声的な響きを醸し出していきます。第2楽章はヴィヴァルディ風の軽快な主題がフガートとなって、通奏低音を含めて4声体で展開されます。第3楽章は明るく爽やかな旋律が対位法的に模倣し、美しい綾をなします。第4楽章は舞踏の性格を持つシンコペーション主題が躍動的に駆け巡ります。ニュース
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