解説
単一楽章の三重奏曲(Pic. Fl. AFl.)で、その特徴は特殊楽器を持ち替えなしで使用していることです。曲は特徴的で現代的な音のオブジェ(動機)を有する10程のテンポ指示のブロックに仕切られ、次の通り響かせます。Très rythmé は減5度の累積和音のリズミカルな断片が飛び跳ね、模倣されます。Appuyé は半音階断片が徐々に音を増やして、広がります。animer et augmenter はモールス信号のようにリズム連打が各パートで発信されます。Mélodique mais allant は断続的な半音階的旋律を神秘的に奏でます。Pointu et vif は4度累積動機の3連符断片、跳躍音程断片等の音のオブジェが乱舞し、やがて整って模倣します。animer et augmenter は再びモールス信号のリズム連打で、Méditatif は持続するフラッターとトリルのなか、断片的な動機が立体的に躍動します。serrerは上行形分散和音で、曲はここで最初に回帰して、最後Rapideのコーダは急速な3本が4度累積和音の平行進行から、上行分散和音をリレーして、最後は静かにアルト・フルートのソロで曲を閉じます。ショルティノはパリで活躍しており、主にラジオ、TV、映画、舞台音楽を手がけている作曲家、オルガニストです。 (解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。