解説
ウィーンのJ.ダイム伯爵の自動演奏装置 『笛時計?』 のために作曲された作品です。恐らく、その装置がフルート音栓付き自動オルガンであることから、原曲の標題には 『フルート時計のための5つの小品』 (5 Stucke fur eine Flotenuhr) の題が付けられたものと考えられます。また前文解説によると、この装置はアート・キャビネットでもあり、この飾り棚にはろう人形、石膏、ブロンズ像、象牙細工等の美術品が飾られたと記述されています。原曲は (1794-1799) 年頃にかけて作曲され、その5曲の中から中級者用に3曲が抜粋編曲されました。この 「3つの小品」 の内容は、優雅な第1番 Adagio、愉快な第2番 Scherzo、楽しい第4番 Allegroの3曲です。これらの曲はL. van ベートーヴェン作品目録番号の [WoO.33 / 1. 2. 4.] に該当し、実は楽譜として世に出回ったのは今世紀に入ってからなのです。従って、この優雅な宮廷の 『笛時計』 の響きは今世紀に甦った事になりますが・・・・・・?勿論、これからはこの 「四重奏曲」 が自動演奏装置に替わって響き続ける事でしょう!(解説/佐野悦郎)ニュース
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