解説
H.G.アーレルス (1935- ) はドイツのハンブルクで学んだ現代作曲家であり、彼のそれらの作品はオーケストラ、室内楽などから種々の楽器編成にまで多岐に渡ります。この上級四重奏曲 『ディヴェルティメント (嬉遊曲) 作品13 (1991) 』 の作曲者自身の解説によれば、「この五つの断章はそれぞれ特徴的な異なった雰囲気で作曲された」 とあります。その言葉通りに各楽章は現代的な響きや特徴的なリズムを全面に押し出して、更にコントラストを追求した傑作です。I.長閑な牧歌前奏 「パストラーレ (序奏) 」II.躍動的な小トッカータの 「トッカティーナ」III.暗い響きが美しい 「アダージェット」IV.軽快なスケルツォ 「アレグロ・スケルツァンド」V.突進するリズムの小奇想曲 「カプリチオ」以上の5曲から構成された新古典組曲、いわゆる 「ドイツ組曲」 です。やはりフランスの幾つかの 「名四重奏曲」 を意識した組曲形式の作品です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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