解説
バレエ音楽 『くるみ割り人形』 作品71の有名な2場面を 「2つの踊り」 と題して、4本のフルートのために編曲した作品です。前者は第2幕の 《葦笛の踊り》 で、原曲は3本のフルートが揃って優美に奏で、アーモンド菓子の女羊飼いが葦笛を吹いて踊る場面です。後者は第2幕の 《こんぺい糖の踊り》 でチェレスタが可愛く奏で、こんぺい糖の精が踊る場面です。この曲こそチャイコフスキー (1840-1893) 没後百年祭 (1993) に最も相応しいフルート・アンサンブルだったといえるでしょう。このバレエの初演は、1892年12月にペテルスブルクのマリーンスキー劇場で行なわれました。つまり、この名曲は、生誕と没後百年祭を同時に記念することになったのです。以前にも増して 「笛吹き仲間達」 と共に世界中の桧舞台で踊り明かす事でしょう。(解説/佐野悦郎)ニュース
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