解説
A.ニコレの 「協奏曲CD」 において後期ロマン派の作曲家F.ブゾーニ (1866-1924) の 『 ディヴェルティメントop.52 (Fl & Orch 1920) 』 が紹介され話題になりました。この作品が作曲された年より遡ることちょうど40年前 (1880年)、彼が若き14歳の夏に作曲の習作で作曲家としては珍しい編成である、この 『二重奏 (2Fl & Pf) 』 を書き上げました。彼の作風の特徴であるバッハの作品を思い起させる 「半音階的旋律」、「古典的なポリフォニー」 象的な3部形式のインヴェンション (序奏とフーガート )です。そして 「新しい古典性」 「若々しい古典性 (junge Klassizitat) 」 の精神を覗かせている傑作です。言い換えれ ば 「現代バッハ風・トリオ・ソナタ」 です。余談ですが、そういえば、バッハのピアノ作品の校訂はブゾーニ編が有名です。ドップラーやフュルステナウの華麗な二重奏曲プログラムも素晴らしいのですが、一味違うこのブゾーニ 「二重奏」 も一緒に加わる事によって一段と味が引き立ってきます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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