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このソナタは、ロ短調ソナタ (BWV 1030) のように自筆譜は残されていませんが、7種類もの筆写譜が伝えられており、バッハ存命の頃から人気の高い作品だったと考えられています。作曲の時期は、アメリカの研究者R.L.マーシャルによって、1724年ライプツィヒと推定されています。この時期、バッハはカンタータの中に技巧的なフルートのオブリガート・パートを好んで書いているので、その同じフルーティストを想定して、この名人芸を必要とするソナタを作曲したと考えられるのです。そのフルーティストは、ドレスデン宮廷オーケストラのピエール・ガブリエル・ビュッファルダンと言われています。フルート・パートと通奏低音の緊密な結び付きによって、バッハの独自性が大いに発揮されているソナタなので、バスのパートを身体の感覚の中に取り込むように準備してゆくことがたいへん大事です。「緩・急・緩・急」 の4楽章からなる教会ソナタ形式をとっていますが、特に、第1楽章の静かな中に起伏ある2声部の対話、第3楽章のパッサカリアに似たバスに乗って奏される清澄な歌が心に残ります。(解説/三上明子)ニュース
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