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このソナタは、ホ短調ソナタより後の1741年にバッハがフリードリヒ大王に仕える次男カール・フィリップ・エマヌエルを訪ねてポツダムを訪れた折りに作曲したと推測されています。(1747年に再びポツダムを訪ねたバッハは、有名な「音楽の捧げ物」を作曲することになるのですが、1741年当時は大王はシレージア戦争で不在でした。)この曲にも自筆譜は残されていませんが、筆写譜のメモによれば、大王の秘書官でフルート演奏の相手役をしていたM.G.フレーデルスドルフに捧げるためにこのソナタを作曲したようです。そのため、ポツダムのサンスーシー宮で好まれていたフランスのロココ様式を意識して優雅な作風で書かれ、バッハには珍しく、第1楽章の最初の小節から“任意の装飾”を用いています。第2楽章は当時流行していた軽快な様式を取り入れていて、バッハとしてはモダンな感じを出しています。第3楽章シチリアーノは、フルート・パートとバス・パートにカノンが仕組まれた美しい楽章。第4楽章のリズムの扱いは非常に手が込んでいて気の抜けない活気のある楽章です。(解説/三上明子)ニュース
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