解説
この曲は、フォーレが31歳の時に書いた 「ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 作品13」 のフルート版です。フォーレは、41年後に 「ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調 作品108」 を作曲していますが、この2曲は、フォーレの初期と後期の作風を端的に表わしてい ます。第1楽章 「アレグロ・モルト」 は近代フランスのソナタの流れを決めたといわれるこの曲の始まりにふさわしい、生気に満ちた楽章です。第2楽章 「アンダンテ」 は高雅な歌の楽章。第3楽章 「アレグロ・ヴィヴォ」 はヴァイオリンとピアノの火花を散らすやりとりを想定した楽章。第4楽章 「アレグロ・クァジ・プレスト」 はロンド形式で主題が調性の上で工夫され、主題の再現を待ちこがれさせる魅力に富んでいます。フルートで演奏する際は、亜流の演奏になる場合が多いので、かなりの冒険になると思っていいでしょう。(解説/三上明子)ニュース
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