解説
J.F.クレフラー (1725-1790) はドイツのベントハイム及びシュタインフルトの宮廷にて楽長及び音楽監督として仕え、フルートの室内楽作品を多く作曲した古典派時代の作曲家です。《友人・友達 (Freunde) 》 に関する副題が添えられたこのユニークな 『協奏的四重奏曲』 (全6曲再版予定) は次々と発刊されています。今回の 【第3番】 の持つ副題とは 『 (Die traurigen und klagenden Freunde) 嘆き悲しむ友』 (中級) です。この四重奏曲は記譜上では終止線を持つ3楽章の割り付けに成っていますが、実際上では続けて演奏される単一楽章 (三部形式) のアダージョ・ラメント (Adagio Lamento 嘆き)、すなわち悲しみを癒し、慰める 【嘆きのアダージョ】 です。『嘆き悲しむ友』 を慰めるには、皆でこの美しい 「哀愁のアダージョ」 を静かに奏でることが最良の薬となります。(解説/佐野悦郎)ニュース
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