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『フルート四重奏曲(1968)』はP.ポーボンのフルート室内楽の代表作であり、我が国で彼の教育用作品の価値が認められる切っ掛けとなった出世作です。演奏時間が5分に満たない小品ですが我が国のフルート・アンサンブル普及時代と共に歩み続けて「フランス近代フルート室内楽」を広めた原動力となった作品の一つです。第1楽章Andante 2/4「子守歌」はもの悲しげなメロディーとハーモニーの融和が大変に美しく夢路に誘われる心地です。第2楽章Allegretto 2/4「バディヌリ」はバッハの「管弦楽組曲 第2番 ロ短調」の終曲「バディヌリ」のリズミカルな主題動機(モティーフ)を模倣した軽快で楽しい舞曲になっています。作曲家はこの出版を機会に後に同社より、教育用、演奏会用の2・3・4・5重奏曲の数々を次々と発表しました。中でもロシア民謡風四重奏曲『アヌーシュカ(1983)』はこの作品と兄弟姉妹と思う程に音楽の響きと特徴とが似ています。何れもアンコールピースとして喜ばれます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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