解説
ファルカシュはハンガリーの作曲家、教育者として20世紀に活躍しました。ブダペストのフランツ・リスト音楽院で、ヴェイネルとシクローシュに学び、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でレスピーギにも師事しました。ウィーンとコペンハーゲンで映画音楽に携わった後、故国に戻り、1949年にはフランツ・リスト音楽院の作曲科教授に就任。1975年に引退するまでにリゲティ、クルターク、ペトロヴィチ、イェーナイなど多くの作曲家を育てました。作曲家としては、ハンガリーの民謡と現代性を結び付けたオペラ、声楽曲、イタリア・バロック風な管弦楽曲など、700タイトル以上の作品を残しました。 「17世紀の古いハンガリー舞曲」は、最初はピアノ独奏用に1943年作曲。フルートとピアノ版は1987年に編曲され、A.アドリヤンに捧げられました。その他にも、楽器編成の違った様々な版が出版されています。いずれも素朴な味わいを持った愛らしい小品集に仕上っています。フルートとピアノ版は、序曲のような第1曲(Allegro)、憂いを帯びた第2曲(Andante moderato)、メヌエット的な第3曲(Allegro)、にぎやかな第4曲(Allegro)から構成されています。(解説/三上明子)ニュース
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