解説
J.フック (1746-1827) の新刊 『トリオ (D. D. A. C. A. A*) 』 Op.133 (2Fl. & AltoFl) が再版されて新たに教育用の教材として注目を集めています。従来から活用されて来た 『三重奏 Op.83』 同様にソナタ形式の第1楽章を持つ古典派様式の3楽章構成で書かれ、技術、音楽の両側面から判断しても充実した作品となっています。オリジナル・タイトルの第3パートには [The New Patent Flute] の指定がありますが、この新特許フルート (1810. Malcom McGregor & Wigley) とは4度低い (Voice Flute1) in Gであり、現在ではアルト・フルートで演奏します。そして、No.6の編成は (*Fl. & 2AltoFl) となります。本来この三重奏は (Voice Flute) のために出版 (1811-16) されましたが現在ではこれに変わってアルト・フルートがその役割を担うことになります。フックは英国のオルガニスト兼作曲家で、その作風は愛好家たちに親しまれ、歌曲、教育用作品から管弦楽曲までのあらゆるジャンルのを手がけその数は作品番号にして150 近くに達します。このトリオが教育用作品として重要な位置付けをされる日も間近です。(ちなみにリコーダーのVoice Flute は最低音d です。)(解説/佐野悦郎)ニュース
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