解説
四重奏曲 『アヌーシュカ』 (1983) 【中級用】 は哀愁を帯びたアンダンテの美しいロシア風旋律と、躍動感溢れるギャロップ (駆け足) の2つの対照的な主題旋律が交錯する曲で、まさに交響詩 「ロシア」 です。表題解説にロシア語の表記がないため確信は持てませんが、アヌーシュカ (仏語 ANOUCHKA) とはロシア語の女性の名前でAHHAの愛称[AHУШКA?] ではなかろうかと思います。前述の2つの主題はロシア民謡の旋律を素材にして作曲されたものと推測するのですが、種々の 「ロシア民謡集」 を調べても、残念ながらオリジナルと思われる旋律が確認できませんでした。また、ストラヴィンスキーの名作バレエ組曲 「ペトルーシュカ」 からイマジネーションを得て作曲したのでは、と思われる節もあるのですが根拠は無しです。もしかしたら、P.ポーボン (1910-1995) 氏の憧れの女性かも知れません!?いずれにせよ、この美しい旋律の小品は 『哀愁のロシア幻想曲』 であり、サロンやアンコール曲に最適な一曲です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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