解説
フレンチ・スクールの父とも言うべきタファネルは、フルーティストとしての他に、作曲と指揮の分野でも功績を残しています。彼は、オペラの夢あふれるメロディーを素材に、いくつかのファンタジーを作曲していますが、この曲は、トマのグランド・オペラ 「フランチェスカ・ダ・リミニ」 より、プロローグと第3幕のバレーの踊り、アダージョ、サルタレッロ、セヴィリャーナを取り上げ、軽快な曲に仕上げています。同じくトマのオペラ 「ミニョン」 の主題によるファンタジーを出版したのがタファネル30歳の時でしたが、「フランチェスカ・ダ・リミニ」 ファンタジーは、その10年後に出版されており、「ミニョン」 ファンタジーよりバレーの軽やかさを全面に押し出した作品と言えましょう。今日では全く聴かれることのないオペラですが、水際立った音楽とテクニックを聴かせるのに申し分のない要素のそろったこの曲をお勧めしたいと思います。(解説/三上明子)ニュース
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