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現代フランスの作曲家ウジェーヌ・ボザ (1905-1991) は管楽器の特徴、可能性を十分に引き出し美しく、気品のある旋律と感性により、多くの作品を生み出し、20世紀半ばのフランスの管楽器作品の質、地位の向上に大いに貢献しています。特に管楽器室内楽の分野ではその機能を十二分に発揮して教育的な作品を含めて多種多彩な楽曲を作曲しました。そしてそれらの作品を素材にそれぞれの管楽器の為に一連の特徴的な練習曲を書いたのです。その一つが、この 『14のアラベスク練習曲』 (1960) で、彼のフルート独奏、室内楽作品から重要なフレーズやパッセージをまとめ14の練習曲に抜粋編曲した、いわゆる [最上級ボザ・フルート名曲フレーズ集] です。それらを具体的に課題No.で示すと『イマージュ』 No.1.断片、No.10.後半部、No.12.カデンツ部分『アグレスティード』 No.7.中間部、No.13.前半部『夏山の一日』 No.5. 2楽章 (激流の淵にて)、No.4. 3楽章 (森の歌) etとなります。標題の [ARABESQUES] (アラビア風の唐草模様) が示す様、美麗に装飾され、細分化されたボザ特有の楽句の紋様が随所に見られ、これらの 《音型紋様》 は彼の作品のみならず近現代音楽の学習者にとって必須の練習課題です。 (解説/佐野悦郎)スタッフより
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