解説
大バッハが1723年に完成させた 『ウィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィア小品集』 に含まれる 「3声のインヴェンション(原題:シンフォニア)」 全15曲が忠実な形でフルート三重奏用に編曲されています。バロック音楽の勉強に最適であり、学習者用にも演奏し易いように調性も [G, e, G, g, B, B, a, C, a, C, c, F, d, F, e] と配慮して編曲されています。「平均律クラヴィーア曲集」 と並び、大バッハの代表的な教育的作品であり、バッハの最終稿の自筆譜の序文にはその意図が記されています。「率直な手引き…とりわけ学習者は2声部をきれいに演奏する事のみならず、3声部のオブリガート声部を正確に上手に処理し、それと同時にすぐれた楽想を身につけ、それを巧みに展開する事。それにカンタービレの奏法を会得し、合わせて作曲の予備知識を得るための方法を示している…」。ちなみに、原曲、全15曲の調性は学習者を意図した配列がされており、それらは一部の例外(Es)(h)を除き、次の通り同主調同士がペアーで組まれています。[C, c, D, d, (Es), E, e, F, f, G, g, A, a, B, (h)](解説/佐野悦郎)ニュース
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