解説
101歳までの長寿を全うしたビュッセルは、指揮者、作曲家、オルガニスト、教育者としてパリ楽壇で長らく活躍しました。パリ音楽院で、フランクにオルガン、ギローに作曲を師事し、ローマ大賞受賞。パリ・オペラ座の指揮者を務めつつ、パリ音楽院合唱クラス教授の後、1931年に作曲科教授となり、多くの優れた作曲家を育てました。 パリ音楽院フルート科卒業試験作品としては、「プレリュードとスケルツォ」(1908)、「シシリエンヌ」(1915)、 「主題と変奏」(1919)、「アンダルシア」(1933) が残されています。作曲年代には幅がありますが、吹き比べてみると、曲の素材の使い方など、ほとんど変わらないことに気付かされます。共通しているのは、フルートを歌わせることに配慮されていることです。少年の頃から聖歌隊で歌い、長らくオペラ座に関わった経験からでしょう。「アンダルシア」では、曲のスパイスとして、アンダルシア地方の歌いまわしが加味され、異国情緒を醸し出しています。変ロ短調で歌われる旋律がアラベスク風に変奏された後、フラメンコを思い出させるヘ短調の舞踊と歌の掛け合いとカデンツァを挿んでヘ長調に転じ、にぎやかな舞踏で締めくくられます。ニュース
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