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フルート三重奏曲「雅」は伝統的な響きを求めた日本の美しさが映える作品で、コンテスト、発表会、アンコール等に最適な単一楽章の小品です。三部形式で構成され、前半(4/4)では日本音階 [G-A-B-D-E] (陰旋法)による優雅な旋律が舞い踊り、宮中の音楽の趣です。主題は更に他の声部の対位法処理された対旋律と美しく対話し、その綾の文様は見事です。中間部(6/8)は少し前向きに動き始め、伴奏音形に乗り民謡風の牧歌風旋律が躍動します。やがて3本のフルートが一丸となり、激しく打ち鳴らす祭りの太鼓の連打のように、ダンス・リズムでクライマックスとなります。フェルマータで一気に静寂が広がり、後半では冒頭主題に回帰して静けさの中に消えていきます。櫛田胅之扶氏は吹奏楽コンクールの課題曲の作曲家として知られ、それ以外にも吹奏楽関連の多くの新作、編曲作品を発表し続けており、また管打楽器関連の室内楽作品も多く手掛けています。日本の伝統的な響き、リズム、東洋旋法等を探求し、日本古来の標題を添えた作品を多数書いています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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