解説
ピエール・マックス・デュボワは、第二次世界大戦後に活躍したフランスの作曲家、ピアニスト、指揮者です。1953年にローマ大賞を受賞した時には、ピアニストとしての腕前も相当だったようです。第二次世界大戦後はブーレーズをはじめとする新しい音楽の潮流が台頭していましたが、デュボワはその流れとは距離を置いて創作活動を続けました。作品は多岐にわたっていますが、サックスのために書かれた作品が、数も演奏機会も多いようです。フルートのための作品としては、フルート4本のための「四重奏曲」が定番として広く親しまれています。フルート独奏のための「呪文と踊り」は、LentoとPrestoから成る小品。1960年出版なので、若い頃の作品です。題名だけを見るとジョリヴェの「5つの呪文」を連想してしまいますが、デュボワの手にかかると原始的な感じとは遠く、西洋のバレエの音楽のように軽やかで洒脱な仕上がりです。ニュース
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