解説
P.M.デュボワはフランス現代の作曲家ですが、その作風は伝統的です。この「小組曲」も伝統的書法による4つの小舞曲で構成されています。I.前奏曲Andante 3/4は三部形式で書かれ、哀愁の民謡風主題が近代的に美しく歌われ、中間部はリズミカルなバロック風舞曲です。II.間奏曲Allegro 2/4は三部形式で、軽快でコミカルな舞曲が16分音符の連打により踊られ、技巧的なアンサンブルの妙技が続きます。III.カダンスの前半は自由なカデンツァ楽句がレシタティーヴォで交互に語られ、技巧的に引き継がれ歌われて後半ではそれが一体化されます。最後はカデンツァ楽句が再現され静かに消えます。IV.ブリュレスクAllegro 2/4はファゴットの軽妙な動きに乗って、フルートが愉快に楽しく舞曲を躍ります。中間部では半音階的旋律が次々と変奏されます。V.永久運動Allegro 2/4は双方の絶妙なタイミングを要する超技巧的アンサンブルの「無窮動」です。16分音符が躍動し、永久運動を繰り広げます。ニュース
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