解説
休日(田舎=La Campagne )の情景を自然描写した5つの交響詩的小品で構成されています。No.1「丘陵にて」は、ピアノの冒頭伴奏主題動機が次々と変奏され、印象主義的な響きで全体を覆い尽くし、丘陵地の自然を描写します。その中で神秘的な累積4度旋律と対話を重ね、全音階と半音階旋律が流れます。No.2「川辺で」は、川の流れを表現する前奏主題が終始一貫して各楽器にリレーされ、フルートは持続トリルで、小鳥の囀りと迸る流れで対話します。No. 3「水車小屋」は、水車が絶え間なく回る様子をピアノの無窮動動機が描写し、そこに臼(うす)を突く音が聞こえます。水の流れは装飾音とトリル持続音で飾られ、中間部ではピアノの大胆な音階が奔流を表現し幾重にも流れ、そこに牧歌が聞こえてきます。No. 4「村の教会」は終始一貫して教会の鐘が鳴り響き、民謡風聖歌が歌われ、中間部ではメヌエット風舞踏が優美に踊られます。No. 5「定期市」は、フランスの方言(à laVogue)で「村祭り」を指します。人々が賑わい往来して楽しく舞い躍る様子を描写しています。E.グーセンスはイギリスの20世紀前半に活躍した指揮者、作曲家で、印象主義に傾倒し、ドビュッシー風の作風で知られています。ニュース
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