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日本の現代作曲家の重鎮である一柳 慧は、若き日にニューヨークのジュリアード音楽院で学び、ジョン・ケージなどのアメリカの前衛音楽を日本に紹介しました。その後、偶然性・不確定性の音楽、ミニマル・ミュージック、邦楽器のための作品、と時代とともに作風を変遷して、現在でも盛んな作曲活動を続けています。フルート独奏のためには、「風の色合い」(1980)、「ウィンド・ストリーム」(1989)、「時の佇まいW‐武満徹の追憶に‐」(1996)、神戸国際コンクール1次予選のために作曲された「忘れえぬ記憶の中に」(2000)の4曲があり、現在のところ、「時の佇まい」と「忘れえぬ記憶の中に」が出版されています。「忘れえぬ記憶の中に」は、エネルギーを持った跳躍で始まり、素早いパッセージを挟みながら打楽器を思わせる持続的な連打部分に続き、中間部は追憶するような静かな部分で、特殊奏法を使って演奏者の創意ある表現が活かされるよう配慮されています。さらに最初の部分が再現され終結に導きます。作曲者の脳裏から離れなかった神戸の震災の記憶が、この曲の中のいろいろな瞬間から立ち昇ります。ニュース
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