解説
楽器編成に関して、総譜には“2番フルートのパートはオーボエでも演奏可”との指示がありますが、一般的には印象派的な色彩感が豊かなオーボエで演奏されています。第1曲は神秘的なトリルが唸る中、1番フルートの美しい「牧歌的旋律 A」が飛翔し、次は2番フルートによる5/4の軽妙な累積4度和音の「ダンス動機 B」が舞い、1番フルートによる小鳥の囀りとともに、歌同士が対話をします。6/8では木管楽器が一体化し、遠方で「田舎の踊り風旋律 C」が響き、遠ざかります。再び軽妙な「動機B」が回帰し、各楽器に引き継がれ静かに消えていきます。後半は冒頭の「旋律A」が再現され、トゥッティで「波形状音階」を繰り返します。前半同様にA, B, Cの各旋律が綾なして、コーダで終わります。第2曲はリズミカルで滑稽な舞踏会です。ファンファーレ風の3度音程の3連符動機が華やかに響きわたり、それを阻止するかのようにファゴットが自由奔放に独演を重ねます。中間部は色彩豊かな「近代風ワルツ」で、続く2/4では半音階的旋律線が綾なし、冒頭の3連符動機が鳴り響きます。最後は「近代風ワルツ」のコーダで幕を閉じます。ニュース
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