解説
J.ソウはアメリカの現代音楽の作曲家で、イタリアに留学し作曲をL.ベリオ、F.ドナトニの許で学びました。『6つの二重奏曲』 は伝統的な書法で書かれ、各楽章に 「奏法上の特徴」 を備えた演奏会用作品です。I. 「鏡の中の対話」 は鏡に映した様に美しい2本のレガート旋律線が逆行、また反進行する 「鏡のカノン」。II. 「ダブル」 は連打する16分音符(無窮動)と神秘的な旋律が交錯し歌います。III. 「トリルの追走」 トリル4度跳躍動機と4度累積動機が連続的に追走します。IV. 「優雅なグラウンド」 3度動機による4小節の低声部の上に繰り広げられる 「装飾変奏楽句」 が魅力です。V. 「吹き荒れる嵐」 トレモロ、トリルまた特殊奏法を駆使して吹き荒れる嵐を表現しています。VI. 「思想、鳥達による中断」 瞑想の音楽が一瞬、鳥のさえずりにより妨げられます。------------------------------------------------------------------------(解説/佐野悦郎)ニュース
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