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ケックランはフランス近代の作曲家、理論家として知られています。G.フォーレやC.ドビュッシーの影響を受けて、独特の神秘性と静寂を追求した多くの名曲を残しております。この 『ディヴェルティスマン (喜遊曲) OP.91』 は1923〜24年に作曲され、1937年5月24日にL.モイーズ達 [Cortet, Masson] の三重奏団メンバーで初演されました。第1楽章 Tres calme (静寂) は小節線の無い半音階的旋律から神秘の静寂が生まれます。第2楽章 Allegretto quasi Andante は全体を第2・第3パートの 「4度和声の分散和音」 が流動感を持って支配し、その流れに乗って第1フルートが美麗な旋律を奏でます。第3楽章 Finalは彼の特徴的な 「4度累積のモティーフ」 が舞曲の様に軽快活発に躍動し、曲の最後には再び、第1楽章の結尾部分の主題が回帰し曲を閉じます。周知の独奏曲 『3 Sonatines, Op.184』 (1943)、二重奏曲 『Sonate, Op.75』 (1920) と、その作風が大変に類似していますのでご参照下さい。(尚、この曲の作品番号はOp.91が正式です)(解説/佐野悦郎)ニュース
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