解説
ベートーヴェンは、スコットランドの楽譜商ジョージ・トムソンの依頼で民謡の編曲を多く手がけました。トムソンは、スコットランド、アイルランド、ウェールズ以外にもヨーロッパ各地の民謡を収集し、ベートーヴェンはそれらの民謡をもとに、声楽曲など100作以上の作品を残しました。フルートまたはヴァイオリン伴奏付きのピアノのための「民謡による変奏曲集」作品105と作品107は1819年の作。トムソンからの注文で、フルート・パートはアマチュア奏者が演奏できるように書かれているため、フルーティストにとって興味を持ちにくい曲ですが、ベートーヴェン自身の手法で主題と変奏曲を緊密に連携させた味わいのある作品です。作品105は、第1番と第2番がウェールズ民謡、第3番はオーストリア民謡、第4番は有名なアイルランド民謡「夏の名残のばら」、第5番と第6番はアイルランド民謡で構成されています。ニュース
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