解説
この曲で作曲家は20世紀のラテンアメリカのリズムとバロックとロココ時代のヨーロッパのリズムの出会を試み、それらは各楽章に反映されてます。▼第1楽章〈マンボとタンゴ〉4/4,3部で書かれ、リズミカルなベースランニングに乗って陽気に「マンボ」が踊られ、中間部にはバッハ「winds its way」の主題が「タンゴ」に引用され、厳格にコラール風に響きます。▼第2楽章〈メヌエット〉は優美なモーツァルトの「アリア」が引用され古典的な3部形式で書かれ、新古典派の音楽の印象を覚えます。▼第3楽章〈サンバ〉半音階的なリズム・セクションにメヌエット主題[E.H.C.A]が変形されサンバ主題[E.C.H.A]となり終わりに向かって元気に愉快に発展し、最後にメヌエットと融和し曲を閉じます。尚、マンボ、サンバでは打楽器をアド・リブで加えます。作曲家のG.ゲーベルはドイツで活躍している言語学者、著述家が本業で、本格的に学んだ、趣味の作曲でも活躍中です。(解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。