解説
フランスの作曲家、ルーセルは富裕な上流階級に生まれましたが、幼少の時期に両親が亡くなる境遇でした。音楽と海へのあこがれが強かった彼は、まず海軍兵学校に入ります。海軍将校の暮らしを辞してから、1894年にパリでオルガニストのジグーに師事してピアノ、書法を学び、その後、スコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに作曲法を学びました。作風に関しては、ダンディやドビュッシーの影響を経て、結婚を機に訪れたインドでインド旋法にふれて音楽語法を増やし、独特の和声を使った新古典主義の作品を生み出すようになりました。代表作は交響曲 第3番と第4番です。「笛吹き達」をはじめとしてフルートを用いた作品も数多く残されています。「アリア」は、ルーセル円熟期の作。繊細な美しさに満ちた珠玉の小品です。原曲は、女声とピアノのための「ヴォカリーズ」として書かれ、初演したメゾソプラノのRégine de Lormoyに捧げられています。ピアノ伴奏の他、オーケストラ伴奏版もあり、ソロ・パートはフルート以外の弦楽器、管楽器にも対応できる楽譜が出版されています。ニュース
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