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ピッコロ、アルト、バスの特殊管を含む五重奏曲で、「Couleur(色彩)」と「Mouvement(躍動)」の2章からなり、自然を情景描写した近代フランス風の響きの超絶技巧的交響詩です。第1章【クールール】は3つの部分で構成され、「前奏」は幻想的な響きがする5度累積和音のトリル・ベルトーンから始まり、神秘的な4度連続動機旋律による「主要主題」が各パートに模倣され続け、ポリフォニックに対旋律の綾が美しく絡み合います。「中盤」は色彩が大きく変化し、E.ボザの「夏山の一日」(1953)第2楽章「激流の畔」に類似した6連符の半音階的下行旋律が急流の如く迸り、「後半」はラヴェル風の美しい色彩を醸し出す分散和音に変化し、上2声部は平行3度、4度進行で神秘的旋律を奏で、各パートに引き継がれ飛翔します。アタッカで続く第2章【ムーヴマン】はポリフォニックな三部形式で、終始一貫して3声部或いは2声部が束になって平行4度、5度進行で乱舞し、激流主題を牽引しながら応答を重ねます。「中間部」の冒頭主題は静寂の中で清楚に模倣を重ね、小川のせせらぎを感じさせるトリル、トレモロの響きの中でピッコロが第1章の主要主題を回帰させ、バス・フルートが対旋律で応答し展開します。コーダでは中間部の静寂の主題が蘇って終わります。(解説/佐野悦郎)ニュース
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