解説
『ロンドン・トリオ』は1794年、F.J.ハイドンが2回目の英国滞在中に、英国貴族のために作曲した三重奏曲で、「8つの楽章(ディヴェルティメント)」から4曲の三重奏曲集に構成され、1799年にロンドンのMonzani社から出版されました。「第1番[C]」は3楽章構成で、第1楽章Allegro moderato[C]はソナタ形式で爽快な主題が印象的です。第2楽章Andante[G]6/8は美しい牧歌風の「初期の版」とシチリアーノ風の「後の版」が双方が掲載されています。終曲[C]2/4は軽快なロンドです。「第2番[G]」は3楽章構成で、第1楽章はソナタ形式で書かれ、付点音符が特徴の第1主題が楽しげです。第2楽章Andante[C]6/8は2部形式のアリアです。終曲Allegro3/4[C]は分散和音と音階による主題が力強く響き亘ります。「(Triosatz)」4/4[G]はテンポ表示がなしでソナタ形式で書かれた単一楽章の作品です。「アンダンテ」2/4[G]も同様に単一楽章で、「貴婦人の姿見」主題と変奏曲(1[G]/2[g]/3Allegro[G])から成っています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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