解説
この『6つのディヴェルティメント[D.G.C.G.A.D] 』作品38(100)はロンドンのウィリアム・フォースター社から1780年前半に出版されました。各曲の楽章配列は当時の基本的な2種類の3楽章構成で書かれており、【緩・急・急】が「No.1, No.4」、【急・緩・急】が「No.2, No.3, No.6」、「No.5」は例外で【緩・緩-急】の配列で、第2楽章 Adagio と第3楽章 Menuetto が繋がっています。この作品の半数近くの楽章がハイドンが以前に作曲した歌劇『月の世界(1777)』から転用であるため、各曲の楽章は夫々特徴的で、比較的自由で多彩な曲になっています。その内容は、第1番の第1楽章は「第2幕・SinfoniaのAdagio」、第2楽章は「合唱Uomo felice」、第2番の第1楽章は「アリアSe la mia stella」、第3番の第2楽章は「アリアQuanta gente」、第5番の第2楽章は「Entrance musicとMenuetto」、第6番の第3楽章は「バレエ」となっています。ちなみに、この「歌劇」の序曲は交響曲 第63番 ハ長調「ラ・ロクスラーヌ」の第1楽章に転用されています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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