商品について
収録CD検索結果画面はこちら解説
テオバルト・ベームは、フルーティスト、フルート製作者、作曲家の他、いくつもの腕を持つ人物でした。そのベームの残した作品の中でも、この作品は華やかさにあふれた曲として筆頭に挙げられるものです。1820年代に着想されたこの作品は、目の覚めるような序奏に続いて奏されるポロネーズの鮮やかさ、そして歌心をもった2つのトリオに続く急速なプレストで息をもつかせぬ展開があります。実は、この時、ベーム自身、後の真の発明品となるベーム式フルートを考案する前だったので、内径が円錐形の旧式フルートを使って演奏していたのです。旧式フルートに基本的な調性、ニ長調で書かれ、大胆な転調、響きにくい調を避けているのはそのためです。20代後半の若きベームの、はつらつとしたヴィルトゥオーゾぶりを彷彿とさせる作品と言えましょう。(解説/三上明子)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。