解説
ダンディはパリ音楽院でフランクに師事した後、作曲家、教育者、指揮者として活躍し、交響曲第1番『フランスの山人の歌による交響曲(1886)』は特に有名です。フランス近代器楽曲音楽の推進者とされ、多種多様の室内楽作品を残しました。『サラバンドとメヌエット』は、交響曲第1番と同じ年に作曲された『古風な様式による組曲(Trp.2Fl.2Vn.Va.Vc.)OP.24』から2つの楽章が抜粋され、1918年に木管五重奏とピアノ用に改作されたものです。「サラバンド」は三部形式で書かれ、バス・オスティナートの上に哀愁をおびた優雅な旋律が各楽器で繰り返されます。「メヌエット」は複合三部形式で書かれ、活き活きとした力強いピアノによるメヌエット主題が印象的で、前述の交響曲の一部分を思い起こさせます。中間部トリオは4度音程[a-d/d-a]が各楽器で奏され、レガートで漂い続け主題を導きます。やがてメヌエット主題が再現され、最後のコーダはトリオとメヌエットの2つの「主題断片」が喚起されて曲を閉じます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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