解説
『サイレント・ムーヴィー(2004)「無声映画」』は単一楽章の小品で、その模様は刻々と変化する映像の如く、幻想的でコミカルに描写されています。リズミック、ハーモニック、メロディックの音楽素材(モティーフ)が「静と動」「白黒」を感じさせ、自由奔放に演技するパントマイムの動きの様に組み合わされて、「効果音」を交えて表現されています。アメリカで活躍する映画音楽の大家B.ブライダーンはドイツ生まれ、ヴァイオリン、ピアノを学びミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽アカデミーを卒業後、アメリカに留学して映像音楽の勉強を続け、師であるC.ヤングの助手を務めました。ちなみに、サイレント・ムーヴィーとは20世紀前半に台詞、音声が収録されていない時代の映画(白黒・台詞字幕)で「無声映画」とも呼ばれ、当時の社会を風刺したチャップリンの「モダン・タイムス」「独裁者」が有名であり、それらが引き継がれて現在でも新作映画が生まれ続けています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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