解説
L.リーバーマンは近年注目されている現代アメリカの作曲家の一人で、「フルート・ソナタ」「フルート協奏曲」等で知られています。「ナイト・ミュージック」は2009年のNFAコンベンションの委嘱作品で、テミン姉妹と作曲者のピアノで初演された単一楽章の曲です。構造は序奏と主部(三部)、後奏の3つの部分に分かれ、タイトル通りに「夜の静寂」を感情表現した作品です。静けさの中にピアノの音が美しく響き渡る癒しの音楽で、この曲では彼の特徴的な躍動感溢れる超技巧的な変拍子は聴かれません。序奏部はフルートとクラリネットが静かに対話を始め、ピアノが加わり低音で支えます。主部はリーバーマン独特の美しいピアノ伴奏音形に乗って、フルートとクラリネットの静かな旋律の語らいが幻想的に重なり、清らかな長々としたフレーズを受け継ぎ模倣し、徐々に変化しながら歌い続けます。その流れにピアノ伴奏音形も同調しながら、徐々に繊細に技巧的に変奏されクライマックスを形成します。コーダは冒頭序奏部が回帰されて静かに消えて行きます。ニュース
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